岡山県高梁市で“農ある暮らし”を始めよう|就農・移住を応援するまち

日本の原風景が今も息づく町、岡山県高梁市(たかはしし)。
霧に浮かぶ備中松山城や美しい棚田が、訪れる人の心を惹きつけます。
そんな高梁市が今、「農業を始めたい」「田舎で暮らしてみたい」という想いを持つ人々から注目を集めています。
新規就農や移住のサポートが充実しており、“自分らしい暮らし”を求める方にとって理想的な環境が整っているのです。
この記事では、高梁市の基本情報や魅力、そして就農・移住をサポートする具体的な制度についてわかりやすくご紹介します。
自然とともに生きる暮らしに少しでも興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
高梁市ってどんなまち?
高梁市は岡山県の中西部に位置し、岡山県内で最も面積の広い市のひとつです。
人口は約2万5千人(2025年時点)と小規模ですが、歴史・文化・自然の魅力が凝縮された地域です。
中心市街地には江戸時代の面影を残す街並みが広がり、「天空の城」として知られる備中松山城は人気の観光スポットにもなっています。
高梁市の基本情報(2025年時点)
- 人口:約25,000人
- 面積:約546㎢
- 名物:備中松山城、成羽美術館、吹屋ふるさと村など
- 主な農産物:ぶどう(ピオーネ)、トマト、米など
- アクセス:
- 岡山駅からJR伯備線で「備中高梁駅」まで特急で30分
- 岡山駅から車で1時間
歴史と文化が息づく城下町
高梁市といえば、なんといっても備中松山城
霧に包まれる様子は「雲海に浮かぶ城」としてSNSでも人気を集めています。

また、江戸時代からの町並みが残る城下町エリアは、観光客に人気のスポット。歴史的な街並みとカフェや雑貨店が融合した雰囲気が魅力です。
街の中心部に位置する「JR備中高梁駅」にはおしゃれな市立図書館が直結しており、なんとスターバックスコーヒーも入っています。
そして、高梁市は山・川・棚田といった自然に囲まれた地域。
四季の変化を間近に感じながら、ゆったりとした暮らしが楽しめます。
特に、春の桜や秋の紅葉は見ごたえたっぷり。
近年では、有機農業や小規模なライフスタイルを求めて移住する若者も増えています。
高梁市で有名な作物
高梁市は、吉備高原の豊かな自然環境と昼夜の寒暖差を活かした農業が盛んです。
以下に、高梁市を代表する農産物をご紹介します。
ぶどう(ピオーネ・シャインマスカット)
高梁市は、ピオーネやシャインマスカットなどの高品質なぶどうの産地として知られています。吉備高原の土壌と寒暖差の大きい気候が、甘みと酸味のバランスが良いぶどうを育てます。

トマト(桃太郎トマト)
高梁市では、甘みが強く適度な酸味が特徴の「桃太郎トマト」が主に生産されています。岡山県全体の生産の9割を占める主要産地であり、昼夜の温度差がトマトの旨みと栄養を高めます。

米(棚田米)
高梁市では、棚田を活用した米作りが行われています。昼夜の寒暖差ときれいな水が、美味しいお米を育てます。
新規就農希望者へのサポート体制
高梁市は、新規就農者の受け入れにも積極的です。
地区ごとに研修生の受け入れ情報を公開しており、「農業をやってみたいけど、いきなりは不安…」という方に向けても、日帰り体験やお試し移住などの環境を整えています。
たとえば、備中町湯野地区では農場の区画整備と畑灌工事を行なって、今すぐ農業ができるところを農地として確保しています。
また備中町平川地区は、1年間の体験コースを独自に準備しており、定住率100%という実績があります。
充実の支援体制
新規就農希望者向けに、研修制度や農地紹介、資金支援などのサポートもあります。
地元JAや市の担当部署、地域の先輩農家と連携しながらステップアップできます。
- 行政、生産者団体、地域住民が一体となって就農定着を支援
- 空き家バンクを活用した住まい探しもサポート
- 農業次世代人材投資資金や移住支援金など補助金の利用も可能
- 新規就農者を地域ぐるみでフォローする温かい雰囲気
農業を「継ぐ」選択肢
高齢化により「後継者がいない」農家が多く、設備や農地、技術を引き継げるケースがあります。
継ぎ手が現れれば、すぐにでも営農を始められる環境が整っていることも。
こんな方におすすめ
・経験はないが、本格的に農業を始めたい
・初期投資を抑えて就農したい
・すでにある経営基盤を活かして成長させたい
高梁市で農業をはじめるには?

「農業をやってみたい」「自然の中で家族と暮らしたい」——そんな想いを抱いている方にとって、高梁市はぴったりの場所かもしれません。
相談窓口や受け入れ農家もあるため、最初の一歩が踏み出しやすい環境です。
高梁市での農業スタートのステップ
- 就農に関する情報を集める
👉 晴れの国 岡山で農業やってみませんか?|岡山県担い手育成総合支援協議会 - 農業体験や見学に参加する
- 空き農地や継ぎたい農家の情報を集める
- 就農支援制度を活用して準備を進める
- 地域とつながりながら本格的に営農スタート!
住む場所はどうする?
高梁市では、移住者向けの手厚い支援制度が用意されています。
たとえば、「お試し住宅」や「空き家バンク」を活用すれば、低コストで田舎暮らしを体験することができます。
高梁市の主な移住支援制度
・空き家バンクの整備とマッチングサポート
・お試し住宅(短期滞在型)の提供
・移住支援金(最大100万円)
・就農支援・起業支援制度
「いきなり移住はハードルが高い…」という方にも、現地体験プログラムや移住相談窓口があるので安心です。
👉 住もうよ高梁
👉 たかはし移住応援サイト ふらっと高梁
さいごに
歴史ある町並み、豊かな自然、そしてあたたかい人々。
高梁市には、今の時代だからこそ注目したい魅力が詰まっています。
まずは一度、訪れてみてはいかがでしょうか?
「観光」として、「体験」として、そして将来的には「移住先」として。高梁市であなたの新しい物語が始まるかもしれません。

※本記事は2025年4月時点の情報をもとに作成しています。制度や支援内容は変更される場合がありますので、最新情報は各公式サイト等でご確認ください。