【農業を引退された方へ】農地を未来へ託す「農業M&A」という新しい選択｜地域に貢献しながら生きがいを

長年の農作業、おつかれさまでした

何十年も田畑を守り、農作業に励んでこられた皆さま、本当におつかれさまでした。

土のにおい、季節のうつろい、作物の成長――。農業はただの仕事ではなく、生き方そのものだった方も多いことでしょう。

しかし年齢を重ねるにつれ、体力的な限界や後継者の不在など、「そろそろ引退を考えなければならない」という現実に直面される方もいらっしゃいます。

「この農地をどうしたらいいのだろう」
「閉じてしまうには惜しい…」

そんなお悩みに応えるのが、「農業M&A」という新しい選択肢です。

「M&A」という言葉に少し堅苦しい印象を持たれるかもしれませんが、農業M&Aはいたってシンプルなしくみです。

自分の農地や設備、栽培技術を、次の世代へ引き継ぐ。その橋渡しをサポートするのが「農業M&A」なのです。

最近では、新しく農業に挑戦したい若者や、都市部から地方へ移住したい人たちの間で、農地の引き継ぎニーズが高まっています。

農業M&Aを通じて、自分の農場が新たな担い手の手で再び動き出す。それを見守ることができるのは、農業人生を歩んできた方にとって、大きな喜びになることでしょう。

「農場を手放すなんて、なんだか寂しい」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、農業M&Aは、農業とのつながりを断ち切るためのものではなく、“新たな形で関わり続ける”方法でもあるのです。

例えば…
・自分が育ててきた作物のノウハウを、後継者に直接伝える
・時折、畑を見に行き、アドバイスをする
・地域のイベントや直売所で関わりを持ち続ける

このように、「引退＝終わり」ではなく、「託す＝新たなはじまり」と捉えてみてはいかがでしょうか。

農業M&Aを選ばれた多くの方が口を揃えておっしゃるのが、「自分の農地がまだ役に立っている」という実感です。

農場が再び使われ、地域に新しい人の流れができ、地元の活性化につながる――それは、まさにご自身の人生が地域の未来をつくっているということ。

その実感が、新たな生きがいとして、これからの人生を支えてくれるはずです。

「本当に託せる相手が見つかるのか」「条件の交渉は難しそう」など、不安に感じることは多いかもしれません。

ですがご安心ください。農業M&Aの支援を行う専門の相談窓口や、地域のサポート団体も増えてきています。

まずは気軽な相談から。
「ちょっと聞いてみたい」くらいの気持ちで構いません。
それが、未来へつながる第一歩になるのです。

長年守ってこられた農地や農業の知恵。それは、まぎれもなく地域の宝です。

農業M&Aは、その宝を次の世代に受け継ぐための方法であり、ご自身の歩みを未来につなげる手段でもあります。

引退を考える今だからこそ、新しい可能性を見つけてみませんか？

農業をやめることが、終わりではありません。
誰かに託すことで、新しい農業が始まります。

2025年4月17日